某新聞社・朝刊から温♪電化製品稼働開始!!

スマホで節電/加湿器と連動/暖房効率向上

冬の節電が今年も必要となるなか、家電各社は家庭用エアコンの新モデルに力を入れている。

暖房能力や運転効率の向上を全面に出し、夏に劣らないマーケット創出を狙う。

富士通ゼネラルは今月、エアコン新商品の内覧会を大阪市内で初めて開いた。同社は奥行きが18㌢と薄く、室内空間と調和するデザインの「F」シリーズを30日に発売する。

銅製品は熱交換器の銅管を細くするなどして本体の薄さと性能を両立。外気温が低い時の暖房能力(外気温2度)は14畳用クラスで6.8㌔㍗と高い。

海外では、昨春の販売以降、優れた産業デザインを表彰するドイツのiFデザイン賞などを総なめにした。国内の量販店でもデザイン性を重視したエアコンのニーズが高かったため、投入を決めたという。村嶋純一社長は「関西は首都圏に次ぐマーケット。買い替え需要がふえており、関西でもシェアを伸ばしたい」と語った。

平成13年度の家電リサイクル制度実施から11年たつが、エアコンは効率の低い旧型機種からの買い替え需要が底賢い。

日本電機工業会によると、今年度も国内の市場規模は800万台を維持するとみられ、4~9月の出荷台数は同期間としては過去最高の557万台に上った。1世帯あたりの保有台数も13年の2.7台へ増加するなど、節電意識が高まる中で市場も広がりつつある。

こうした中、各メーカーは暖房用の需要も大きいとみて商品開発を急ぐ。パナソニックは新モデルでスマートフォン(高機能携帯電話)で電源オフできるなどIT化を強化。省エネ性能も大幅に向上した。

同様にダイキン工業は今冬モデルに業界で初めて次世代冷媒を搭載し、暖房効率(APF)は業界トップを誇る。

また、シャープはエアコンの電源を入れると、赤外線通信により加湿器も自動的に作動する機種を発売。他社と比べ割安感が価格設定で競争力を高めるなど、冬のボーナス商戦を前に各社とも機能強化をアピールしている。

【太陽光&オール電化】のウェンズ㈱